このような事ばかり書いていると霊的なものや霊能力を否定しているように思われるので、ちょっと霊的な事も書いていこうかな?と思います。
しかし、霊的な事を書いてるものは「物語」として読んで下さいね。お願いします。
何故なら「何でも霊の責任にしてしまえば簡単だから」です。
あと、「霊に憑かれてるとか勝手に決めて、自分や他人の人生をめちゃくちゃにしてしまう」恐れもあるからです。
こんな癖はつけないでね(笑)よろしくです!

これもかなり前のお話ですが、霊的な事に捉われなくなり、しかし「理屈では説明がつかない何かが確かに存在する」、この二つを自分なりに融合し、適材適所用いる事が出来た時に色々な相談事にのる仕事をやってた時があります。
(今になってみれば未だにまだまだ未熟者と実感してます(笑))
飲食店を初めに経営したのも、実はこのようなクライアントの場所を確保したかったためですが・・・
(純粋に飲食のお客様に好まれ・・・と言うより、儲けに目がくらみ、途中で脱線してしまいましたが(笑))

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その色々な相談にのるような仕事をしていると、私のクライアントから「会社の部下でどうしても見てもらいたい奴がいるから、伺わせるけどいいですか?」と電話がありました。

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俺は彼が言うから「多分、霊的な事かな?」と思い、自分の店でその方を待ちました。入る時は入り口からではなく裏口から入るように伝えてくれと頼みました。それからカウンター席に座るようにと。
(何も知らない飲食のお客様と霊的なことも含めた相談のクライアントとの区別をつけるために、いつもそうしていました)

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「こんにちは。前島さん(仮名)から紹介されてきた加藤(仮名)ですが」

「前島さんから聞いてます。お待ちしてましたよ」

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加藤君
「すみません。彼女がついてきてしまって、申し訳ないです」


「いや、かまいませんよ。仲いいんですね」と微笑む

加藤君
「いや、なんかどうしても来たいとかで」

彼女
「・・・・・・・」
無言で俺を見つめる

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彼女に「こんにちは。コーヒーか紅茶飲みますか?他にもいろいろありますからね」

彼女
「……はぁ」

加藤君
「すみません。こいつ愛想なくて」


「いや、初対面だし、慣れてないところだからね」

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加藤君
「早速ですが、先生に僕に憑いてる霊をみてもらい、出来れば祓ってもらいたいんです」


「何故、君は霊が憑りついてると思うの?」

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加藤君
「今から2年くらい前から、本当に考えられない不幸続きで、例えば母親はちょっとした風邪かと思ったらかなり重い病気を患ていて今でも寝込みがちです。妹も大病を患い、父も妹や母が病気がちになった頃から経営してる会社も上手くいかず、酒の量も増えてくるし、僕や兄とも何かと揉めるようになっちゃいました。
僕自身、この2年の間に自動車事故を2回も起こすは、免停になるはで、仕事も上手くいかず、前島さんにもかなりご迷惑をかけちゃいました。それで事情を話したらここを紹介されて。」


「それで霊が憑りついてると思ったんだ?」
「でも、お母さんや妹さんが病気してれば、お父さんももちろん心配だから仕事も手につかないだろうし、お酒も増える。君もご両親や妹さんを常にどこかで気にしてたり、その疲れやストレスが溜まって注意力が散漫になっていたりする。それで事故とか起こした、仕事も身が入らない、とか考えられないのかな?」と言いつつ、
「いや、これはちょっと理屈で説いてはマズイぞ」と、もう一人の心の中の自分が囁いている。

加藤君
「実はここに来る前、つまり前島さんに相談する前にも何人か霊能者に相談したんです」


「それでその方達は何て?」

加藤君
「一人の方は動物霊が憑いて、その方は蛇とか蛟(みずち)とか言ってました。それらが悪さをしてるんだ。君ではないが家族か先祖の誰かが動物を殺してその祟りが・・・と」


「ほー」

加藤君
「他の方は女性の色情因縁霊が悪さをしていると。かなり僕に恨みを持っている邪悪なものだ・・・と」


「ほー」
心の中で「まぁ、とりあえず言うよね。基本形。でも、まんざら間違いではないが・・・どう彼に言えばよいんだろう?」
「で、もちろんその後も色々あったからここにいるんだよね?」と笑う

加藤君
「そういう事です。それに2年ほど前から体調悪いんですが、最近特に・・・・」


「そうか、それは精神的にも疲れて当たり前だよね」

加藤君
「僕、何に憑りつかれてるんですか?何をすればよいんですか?前島さんが信頼してる人だから信用しますから教えてください」


「本当に信用する?」

加藤君
「はい」


「じゃあ言うね・・・」

つづく・・・