古来から伝わる「お守りやまじない」、「物の力や型の力」から生まれるパワーの原理を、なるべく解り易くお話しましょう。
六芒星がどんなパワーを生むのかは説明はしましたが、では何故あの形はパワーが生まれると思いますか?
結論から言ってしまえば「相反する力を統合した図形」だからです。
「それ知ってる」と言う人も、「聞いたことがあるレベル」ではなく、より深く考え、この力を実際に「少しでも体験できるレベル」にすると楽しいですよ(笑)
他にも「力の統合としての図形」は数限りなくこの世界にも存在しています。意味もそれなりに記載されている書物やブログ、サイトも多く見られます。
しかし、もう一歩踏み込んで更に探究して、「経験として理解している」といった方はかなり少ないと思います。
何事も「知っている」だけではなく、活用してみる。「思考と行動」の間には深く大きな溝があるように、「知識と経験」にも大きな溝があります。
そこを埋めるのはあなた次第なんです。物の力と心の力を使いこなした先人達は、この原理をよく知っていたはずです。
六芒星なら上昇する男性的で能動的な力(火の力)を上向きの三角形であると読み解き、下降する力、下に向かう受動的な女性的な力を下向きの三角形(水の力)であると読み説きました。この二つの相反する力を統合した図形が六芒星です。他にも十字架の十字もそうです。
横に広がる力と縦の伸びる力、相反する力の統合、この十字を回転させた図形が卍です。
卍には右卐と左卍があります。右卐は基本的に「拡大する、現象化させる力」を持ち、「緊張、集中」させる右巻きの渦の力です。左卍は逆に「排除する」、いらないものを排除していき、残った唯一のものを見つける働きがあります。リラックスや浄化も表し、左巻きの渦の力です。
まさにお寺のシンボルにはもってこいの図形となります。
また陰陽魚とも呼ばれる対局図もしかりです。不動明王の目もそれを表しているものもあります。平安期以降作成されたものであれば一方の目は睨みつけるようになっていて、もう一方の目は見開いています。これも実は太陽(陽の力)と月(陰の力)の統合された姿を現したものです。
(尚、一般的には天地眼と言われ意味が異なります。)