自分が無意識に思っている「自己イメージ」がどれくらい重要か?そして「自己イメージ」通りになる。それらが理解できたと思います。
要するに、この「自己イメージ」を書き換えない限り、現状維持機能が働き、また戻されるということです。
しかし、言い換えれば、この機能を用いさえすれば、どのような状態や状況でも潜在意識が「自己イメージ」通りにしてくれるという事にもなります。
潜在意識の力を絵空事や空想ではなく現実的に身近に捉え、「使えるものなら使ってしまおう」という考えで書いておりますので、あまり心地よく夢を見れるお話ばかりではないかもしれません。それらをお望みなら「潜在意識」のキーワードでいくらでも出てくるので、そちらでお楽しみください(笑)
図を見て下さい。ありきたりでよくある図です(こんな単純ではないと思います)が、説明しやすいので敢えてこれでいきます。
例えば個人的な無意識はあくまでも自分の無意識なので他者とは独立していますよね。しかしもっと奥の方では集合的無意識という世界で繋がっています。
この「繋がっている」という事が重要で、この繋がりが俗に言う「引き寄せ」を起こすということですね。引き寄せだけではなく、俗に言う「超常現象」と言われるもの全般だと思います。呪い、呪術、念力、テレパシー、透視、アポーツ、シンクロニシティ―・・・
しかし、「繋がっていない」個人的な無意識の働きを使いこなせないのに、何故もっと深い集合的無意識の世界が使いこなせるのでしょうか?「もし使えたとしたら、それは、たまたまか?その人やその人の周りの人にとって、自分のコントロールを覚えない限りかなり危険なことだと思います。」
まずは簡単に「個人的な無意識」の使い方を考えてみましょう。
例えば
1 A君はゲーム好きで「最新のゲーム機が欲しい」と思ったとします。A君は「引き寄せの法則」のお話を聞いて「このゲーム機を」ありありとイメージします。数か月後、やはりおもちゃ屋さんでゲーム機を眺めて「欲しいな」と思ってます。
2 B君はゲーム好きで「最新のゲーム機が欲しい」と思ったとします。B君は「引き寄せの法則」のお話を聞いて「このゲーム機で遊んでる自分を」ありありとイメージします。数か月後、自宅で最新のゲーム機で遊んでいました。
このA君とB君の違いは何でしょう?
「引き寄せの理論」を用いなくとも、これらは「無意識の現状維持機能」だけで解けます。
よく考えたら解りますが、どちらも個人的な無意識の現状維持機能が働いて、「自己イメージ通りにした」という事です。要するに願いはどちらも「叶っている」んです。
A君は「最新のゲーム機欲しいなと思って見ている自分を現した」。B君は「最新のゲーム機でゲームを楽しんでいる自分を現した」。ただこの違いだけ(笑)
あなたはこの二人の違いが解りましたか?多分このように説明を聞いても、多くの人が「A君とB君では、B君が正解でA君が間違った方法だ」と無意識に思ってしまいます。
もう一度言います。ここでとても重要なことは、A君もB君もどちらも正解だということです。ただ自己イメージを表したに過ぎないということです。
「引き寄せの法則」という考えは、その考えだけに執着すると「自分が無力だと思ってしまう人」も出てきます。何故なら先ほどのA君とB君ではB君が正解でA君が間違っていると無意識に判断してしまうからです。
あなたが多くの現実に対してA君と同じなら、自分の事をどう思ってしまうでしょう?「やはり自分にはできない」「自分は無能なんだ」「引き寄せなの法則なんてあるはずがない」と・・・違いますよね。
叶ってるのに気づかないだけ。ただ自己イメージが「欲しい」に執着した事で「欲しい欲しい」の自己イメージを常に表す現実を体験させている。ただそれだけのことです。