では、NK細胞を活性化させる方法です。
「体温を下げないこと」
まずは体温を下げないことです。そのための入浴なども効果的です。39~42度くらいのお湯で、あなたがゆったりくつろげる入浴の習慣を身につけることは、NK細胞を活性化します。何事も習慣化しないといけないので、入浴時の楽しさを自分なりに考えて楽しむことです。シャワーで済ませるのではなく、湯船に浸かる習慣を身につけましょう。
「腸内環境を良くすること」
また、同じくらい重要な事に、腸内環境を良くすることが挙げられます。
私達が常に栄養を吸収する食べ物には、有害と思われる細菌や真菌、そしてウィルスなどが付着している危険性があります。これらの有害なものが侵入すると大変です。そのため腸には免疫力が備わっている必要があるのです。免疫力の60~70%は腸にあると言われているほどです。
つまり腸内環境を良好に保つことで、免疫力の低下を防ぐことができるのです。腸内細菌のバランスを整えるには、自律神経の副交感神経優勢な状態にする(リラックスを心掛ける)ことや、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を取り入れる、納豆や味噌など発酵食品を取り入れるようにすることも腸内環境を良くするので、NK細胞を活性化することができます。
更にポリフェノール類を多く含むリンゴやお茶なども腸内環境に良い影響を与えることが解っています。
ただし、菌にも個人個人相性のようなものがあるので、ヨーグルトなどで取り入れる場合、1週間くらい続けてみて「これは調子いいみたい」と思われるようなものを取り入れて習慣にすると良いでしょう。
「悩みや不安を解消すること、そして笑顔になること」
悩みを抱えていたり、心の奥に不安を閉じ込めておくと、NK細胞の活性を示す数値が低かったり、働きが鈍ることがあるようです。映画、コメディー、お笑い番組、落語、漫才などで笑うことは言うまでもなく、信頼できる人に悩みを打ち明けたり、愚痴を聞いてもらう事もNK細胞の活性に繋がります。
「夜更かしや睡眠不足に注意する」
睡眠不足が続くとNK細胞の働きが良くありません。菌やウィルスの感染もしやすくなり、体調も崩しやすくなります。人により必要な睡眠時間は違いますし、寝過ぎも健康を保つうえでは良くないというデータや論文もありますが、ショートスリーパーでない限りは最低でも5時間は眠ることでNK細胞の働きが良くなります。
「適度な運動、適度な労働、頑張り過ぎに注意をすること」
ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動、外出できない時などは時間を決めてその場で手を振ったり足踏みすることも有効でしょう。掃除や片付け、家事などの労働も疲れ過ぎない程度にすることも有効だと思われます。やり過ぎない、頑張り過ぎない、楽しんでやるなどもNK細胞の働きを良くします。