心の中で「本当に寝てたように感じたが・・・さすが」(笑)

加藤君
彼女を追いかけながら
「おい!ちょっと待てよ」

今度は俺に向かって
「あのー、後で電話していいでしょうか?」
「それと、料金は?」


「夜なら電話していいよ」「料金は前島さんから貰うから」
と、慌てて彼女を追おうとしてる加藤君に言いました。
って言うか、まだ俺、何もしてないし(笑)

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その後、電話を貰い、彼と話しました。彼女は病的なほど嫉妬深くて、それが元で実家の母や妹と彼女が揉めた事やその後に母や妹が病気になった事、父親の会社にも彼女は何度も出向いてお父さんと話した会話の内容のことや、事故を起こしたときは二度とも彼女とドライブに行った時で、かなり彼女を怒らせてしまったすぐ後に起きた事など、色々話してくれました。
彼もきっと「何か」感じていたのでしょうが、誰かに背中を押してもらいたかっただけかもしれません。
私は「多分、お互い疲れてるから、ちょっとだけ会うのを控えて状態を見てもいいかもね?」と言っただけです。

その後何度か来たとき、やはり彼女と会わなくなったら母親や妹も病気が回復していったと彼は言いました。自分もとても身体の調子が良くなり、今は父親ともあまり揉めていないとのことでした。
彼が彼女と別れる決断をしたときには、初めて彼女には「何か彼女にも原因があったかもね?」と、ソフトには言いましたが、感じたものは当然言いませんでした。

結果、彼女一人を悪者にしてしまった事が気の毒にも思いました。私の出来る事は、ただただ彼女が幸せになることを祈るだけでした。

ここで断っておきますが、「禍々しい気」を感じたのは私の主観です。私自身が無意識に持っているものの「投影」って可能性だって無いとも言えませんよね?
彼が遭ったという災難も、誰もが生きていればよくあることです。たまたま2年の間に集中しただけのことかもしれませんよね?
それに彼女だって相手が彼でなければ、こういった事にはならなかったかもしれませんよね?
ここで私が言えるのは、この時は「ちょっとだけお互いに距離を置くことがベストだった」ということだけです。