歴史

発祥は「ユダヤ」とも「エジプト」とも「中国」とも「ヨーロッパの移動型民族であるジプシー」からとも言われていますが、はっきりとは解っていません。
しかし、15世紀にはイタリアで既にタロットは存在し、「何らかの目的で用いられていた」との記録もあるようです。タロットが一般的に占い目的として広まったのは19世紀頃で、意外と歴史的には新しく、占いとして広まったタロットはその後カバラの神秘主義思想などと結びついていき、ヨーロッパの「薔薇十字団」や「黄金の夜明け団」などの西洋魔術で用いられるようになっていきます。

ユングと占い

ユングは、「目に見えないようなもの」や「未来」などを占う「占い」などが当たるのは(当たる場合)、「集合的無意識に働くある種のパターンを知る事」からきているのではと思っていたようです。
また、そのパターンを理解できるようになれば、色々な気づきを増やすこともできるとも考えていたようです。
その意味では占いだけでなく、色々な「偶然と思える事」も潜在能力の開発や意識の拡大、人格の形成、「人生に意味を持たせる」など、色々と活用できるとも思います。

自分でその意味を見出し活用することができれば、「無意識からすくい上げるような技術」も自然と付いてくるのではないかと、私は思っています。

多くの人の「それ」は決して特殊な事ではなく、ごくごく当たり前の日常に潜んでいるものではとも思います。
ただし、常に「偶然なるもの」に惑わされない論理的な思考も、同時に培っていくことも同じくらい大切なことではないかとも思っています。

それらは本来、他者に決められる事ではなく、自分自身で「すくい取るような」習慣や癖、「考える」事が必要だと思います。
人に自分の運や人生を言い切ってもらえるのは「ある意味、楽で簡単な事です」。当たっても当たらなくても責任は自分に無く、他者にありますから。しかし「自分の頭で考える機会」を逃してしまうことにもなります。確かに無意識の探究は必要以上に気をつけないといけない事でもありますから、時にはアドバイスも道しるべも必要でしょう。
もちろん「自分が答えを見つけるために他者を用いる」のであれば、それはそれで大切なこととも思いますが。

・・・・と言うわけで、ここでは「軽く」(笑)「自分探し」や「道しるべ」の一つのツールとして、1枚のタロットカードを引けるようにしときました。

正位置や逆位置だから「良い」「悪い」、良いカードだから「安心」、悪いカードだから「不安でもう一度」という使い方よりも、文章をよく読み、心当たりがあればそれらを改善したり、指針にする事で「良い未来」を引き寄せられるように願いを込めて作っておきました。(笑)