牛年にちなんで牛に関連するお話を少しだけ。
「最近、何かうまくいかない」「最近、調子が悪いな」なんて思われる人に、誰でもできる簡単な、よく効くおまじないを最後に書いておきますね。
日本には「盛り塩」と言われる風習があります。今でも料亭や居酒屋など、水商売でもよく見受けられます。厄除けや魔除け、「お客様を呼ぶおまじない」として用いられています。
元々、盛り塩の由来は中国の王朝の一つである晋の時代のようです(あくまで一つの説ですが)。この頃の皇帝は呉を滅ぼして三国時代を終わらせた事実上の天下人、司馬炎(しばえん)ですね。
この皇帝は絶対的な権力を持っていて、三千人(一万人とも言われる)も美女を囲っていたとも言われています。そして囲っていた女性の元へ皇帝は毎日、代わる代わる訪れていました。
囲われていた女性たちは皆、皇帝のご寵愛を受けようと必死に願っていたのでしょう。皇帝に気に入られれば自分も権力を手に入れられるのだから当然でしょうね。
しかし、三千人もの美女がいるのですから、女性からしてみれば皇帝から選ばれるのは大変な事です。それに一度来てくれて気に入られたとしても、「次に来てくれるのは何時なんだろう?数ヶ月先か?いや数年先か?」となります。女性のほうの手立ては待つしかない?
そこで「何とかして皇帝のご寵愛を一人占め出来ないか?」、そう考えた美女がいました。
当時、皇帝は牛車を愛用してたので「牛が止まれば皇帝も止まるのでは?」と、その美女は考えつきました。では、牛を止めるにはどうするか?「そうだ!自分の部屋の前に塩を盛っておけば牛は足を止めて塩を舐めるのではないか?」と思いつき、それを実行してみました。
結果、この美女の思惑は当たり、塩を好む牛はずっとその美女の戸口の前で留まり、塩を舐め続けています。皇帝も「仕方ない。今夜はここにするか」となったようです。
日本でも奈良、平安時代には既にこの事は伝わっていて、家の戸口に盛り塩をしておいて、貴族の乗る牛車の牛に塩を舐めるために留まらせ、それを縁にして「貴族に目をかけてもらう」といったことがあったようです。
さて、おまけとしておまじないの塩の使い方ですが、一般には円錐とかの形がよく見受けられますが、塩を置く事に意味があると思うので、小皿に塩を置けばよいでしょう。塩の種類も通常の塩で良いと思いますが、より効果を期待したいなら粗塩を用いて下さい。
置く場所としては家、または部屋の四隅。家全体であれば鬼門、裏鬼門、座山の場所が良いでしょう。鬼門、裏鬼門、座山は解りにくいので、単純に四隅を囲えば良いと思います。
「家や部屋の四隅に塩を置き、囲む」、これだけです。(1週間から10日で変えましょう)
取り換える際には水に流して大丈夫ですが、流す際に塩に「邪気を吸い取って頂きありがとうございました」と、心の中でよいので唱えて下さい。ここポイントです。
これでもダメなら備長炭で同じように試してみて下さい。想念の種類により、こちらの方が効果がありますので。(一ヶ月くらいで煮沸すれば何度も使えます)
ここでも煮沸する時、炭に「邪気を吸い取って頂きありがとうございました」と、心の中でよいので唱えて下さい。
「最近、何か上手くいかない」「最近、調子が悪いな」「気分がすぐれない」とか、何か「どんよりとして嫌な感じ」と思われる時にやってみてください。