この前お客さんと話をしてて、ふっと思ったことがあるので、今回は軽くするためにもそれを書いていきますね。(復習するためにも(笑))

その方は以前、心が不安定な時期もあり、ご自分でも色々と勉強をして、今では「教える」側で頑張ってる方なんですが、「私は色々ネガティブをもらいやすいから、それを感じた時に鼻に手をやるように決めたんですが、どうでしょうか?」って私に言われました。

なるほど、自分がそのような気持ちを無意識に受け取らないように「気づきとして使うんだな」と思いました。

確かにこれも一つの手ですよね。しかしこうした「気づき」を使う際、気をつけないといけないこともあります。
それは「ネガティブな人の感情」と「鼻に手をやる」事がセットになってしまう事があることです。

これは心や意識の問題なので厳密に検証はできないんでしょうが、私は「こんな事で、意外と良かれとしてやったことが、返って逆の効果も引き起こすのかな?」と思い、聞いてました。もう少し詳しく説明すれば

「ネガティブな人の感情に遭遇」

ダメダメ、移るかも…と「鼻に手をやる」

そして「切り替え成功」となれば何も言う事はありません。もちろんこれで切り替えができる方もみえるでしょう。
その後、この鼻に手をやる行為は切り替える為の大切なサインとなるでしょうね。
しかし、

「ネガティブな人の感情に遭遇」

ダメダメ、移るかも…と「鼻に手をやる」

そして「切り替えなくては、私までネガティブになってしまう。いけない、いけない、いけない・・・」
この時点で既にネガティブですよね?

これではそのうち「ネガティブな感情」と「鼻に手をやる」がセットになってしまいますよね。
それで何度もこれを実行します。ある時「鼻に手をやる」、何故か「ネガティブな感情が込みあげてきた」こんな事もあるかもしれないですよね?
これは意識を切り替える行為と共に、意識で無理やり感情を操作しようとする手段も生んでしまう微妙な行為です。

これは「セット」の考えがしっかり頭に定着していないことでは?と思います。
どんな学びも、良い点もあれば悪い点もあるでしょう。例えば行動心理学などの大きな利点はこの「セット」の考えがしっかりできているところかな、と思います。

センスの良い方がどんな心理学を学んでも、必ずこの「セット」に気付くと思います。
それは「別に学士とか修士とか独学とか関係なく気づくんじゃないかな?」と思います。
または「真剣に目的があれば」何かのきっかけで気付くと思います。
別に心理学なんかでなくとも、他のあらゆる学習や経験でも自然と気づくと思います。
(今、気付いても同じですから(笑))
ですから以前、パワーストーンのところで書いたんですが、あらかじめ「セット」をしておくのも一つの手です。

言い方を変えれば「パワー注入」「エネルギーチャージ」ですよね?
ただ、アニメや漫画と違い、ここで注入しておくパワーは「正義の光輝くエネルギー」でも「悪の暗黒エネルギー」でもありません(笑)
自分の慣れ親しんだ感情エネルギーです。「楽しい」「ワクワクする」「感動した」こんなポジティブな感情と「鼻に手をやる」をセットにしておくということですね。

本当にこういったものを使う気なら1回や2回ではダメです。何度も何度もやります(本当は1000回くらい)。強い思いなら数回や数十回でもよいのですが。
「お風呂で気持ちいい」セット「鼻に手をやる」。「この映画本当に感動した」セット「鼻に手をやる」。「本当に美味しい」セット「鼻に手をやる」。「憧れの人に今日会えた」セット「鼻に手をやる」。決してネガティブな時には「鼻に手をやる」ことはしない。
(ただし、おきたポジティブな感情とサインする時間の間隔は短くすることです)

そして、普段でも「鼻に手をやる」と、自然に良いことが起きそうな感じがする。
こんな風になった時初めて、最初に言ったネガティブな人と会った時に気分を転換できる魔法のサインになります。「種も仕掛けもある魔法だってあります」(笑)