昔、よくお客さんやクライアントの方に「私のオーラ、何色なんですか?」とか「私の守護霊って誰ですか?」とか「霊能者に、私の前世は〇〇〇と言われたんですが、本当ですか?」と、よく聞かれました。
守護霊やオーラを聞きたい気持ちも解ります。私も含め、皆どこか自分に自信が持てなかったり、不安を抱えていて、何かの支えを求めたいところがあるのでしょう。
しかし、「誰」かは解らなくていいのです。それよりも、あなたを守ってくれている目に見えない存在は必ずいます。それをあなた自身が信じられるかです。ですから「そのもの」に対しての「感謝を常にすることの方が大切な事だ」と、聞かれた方にはいつも答えています。(必要なら夢や瞑想の時などに教えてくれます)
ウィキペディアなどで一般的には第六感をどう捉えているのであろうかと検索してみました。
五感を超えるもので、「物事の本質を掴む心の働き」のことを指している。
類義語として、インスピレーション、勘、直感、霊感、などがある
うーん、なるほどね。
また、こうも書かれています。
中村天風は「霊感」を、五感を超えているところから「第六感」とも呼んだ。
その身近な例としては「虫の知らせ」というのがある。もともと人間として生命を得たからには、誰でもこの感覚を持っているのだが、文明人になるにしたがって、この働きが弱くなってしまった、と述べ、「だからこの霊感(自覚正念)を磨けば、無念無想になれる」と中村天風は述べた。
中村天風さんとは、言わずと知れた実業家でありながら、全てを捨てて街頭にて心身統一法を説き始めた、日本初のヨーガ行者ですね。中村天風師の教えを軸とした経営者は多く存在しています。ロックフェラー3世、松下幸之助氏、稲盛和夫氏など、皇族、政財界のお偉いさんを初め、各界の頂点を極めた人々も中村天風師の哲学で成功を実現したことは有名ですよね。
「物事の本質を掴む心の働き」
「そうなんですよね!」と言いたくなります。
ここ、間違えてはいけないところなんです。
常に思う事があります。霊が見える、オーラが見えると本当に「物事の本質を掴む」ことができるのでしょうか?私はそうは思いません、
例えば「正常な視覚がある方」より「視覚障害の方」のほうが視覚に惑わされない分、反って「人の心の働き」が理解できやすいということは多々あります。
人に感じられないものが感じられたり見えたりすれば、他の方には解らないことが解るかも知れません。
しかし、それと「物事の本質を掴む心の働き」とは別のことだと思います。視覚障害の方のお話と同じで、見える分だけ惑わされることもあるとは思いませんか?
人は何かが少しできると「全てができる」みたいな思い込みがあります。これは人の悪い癖です。
特殊な個性を持っている人が、もしあなたの現在の病気が解ったとします。
でも、それが当たってても、治療ができるとは限りません。ましてや、あなたの未来を見通せる事とは別の事なんです。
もし、これが、人の財布の中身が解る事しかできない個性の人の場合、どうでしょう。その方は「人の財布の中身がわかる個性」を持っているので、霊能者の看板を挙げていたとします。あなたがその方に相談にいったとき、この霊能者がまずすることは、あなたの財布の中身をずばり当てることです。その他のことはこの霊能者、全く普通の人です。しかしあなたはこの人の言うことは一語一句もらさず聴き、自分の指針にしてしまいます。
更に言えば、このような個性が無くとも言語以外に表情、しぐさ、声の抑揚、身体の動き、目の動きで「人の心の動きを敏感に読み取るスキル」を持っている普通の人も多くいます。これを知識として扱っている学問も多く存在します。そんな人がまずすることは、あなたの心の動きをあなたに伝えることです。そしてあなたはこの人の言うことは一語一句もらさず聴き、自分の指針にしてしまいます。
オーラ視と「あなたの未来」とは関係ないですよね?確かに病気に罹りやすいなどの予測は立ちますが、それは予測ですよね?
あなたの前世と過去世が関係あったとしても、今には今の修行があります。全ては「切り取り、そこだけを見て」はダメだと思います。ましてや、ちょっと「不思議な事が出来ること」と「本質を見極める事」とは関係のないことだと覚えておいて下さい。
私はスピリチュアルや精神世界を否定しているのではなく、霊能も肯定しています。もちろん、こちらに本質があると知っています。しかし「ごちゃ混ぜに考えたり」「切り取って考えたり」では何も変わりません。変わらないどころか、常に「エサ」になっちゃいますよ(笑)
ということで、オーラは自分で見てみましょう!本来は誰でも少しは見えるものです。簡単な方法をおまけとして書いときます。
難しく考えないように軽く試してみましょう。大切なことは、見えなくても大丈夫だという事です。あなたが望む世界に必要な「本質を見極める事」とは全く関係ないことは、これで理解していただけましたよね。見えたから何だと言えば、「ちょっと楽しい」。まずはこんな軽い気持ちで試してみてください。
では、簡潔にまとめた方法を書いておきます。
白または黒い壁(背景)の前(壁から30cmから50cm)に手をかざして、手から出るオーラを見るようにします。
まずは手をそのまま見つめます。5分とも10分とも言われますが、あまり長いと反って疲れたり、緊張して見にくい恐れがありますので、3分くらいでもよいですから、かるく手を見つめましょう。
次に、その後ろの壁を見つめるように手から壁へ視点をずらし、3分くらい見てみましょう。
次に手と手を開いて親指と小指を同時に見つめるようにして見ましょう。3分程度、眺めてみましょう。白い霧のようなモヤモヤした輪郭や光が縦に細かく飛び出しているようなものが5mm~1cm位上に見えてきます。
※古来よりオーラを見るには「ソフトアイ」という視点の使い方をします。武道でいう「八方目」です。これは実は周辺視野と関係があります。普段、ものを見る時、特に「見よう」と思えば思うほど、中心視野で見てしまいます。無意識で見る場合、この周辺視野を用いています。
例えばテレビを見ながらドリンクを飲むときなど、ぼんやりとしたコップの位置が見えてますよね。これが周辺視野です。オーラを見る時に「見よう、見よう」と思わず、今のコップの話を思い出してみてください。これがコツです。
(オーラ視もですが、目の疲れを取る方法でもあるので、この周辺視野は鍛えておいて損はないと思います。)
オーラ視ができない人は、周辺視野から鍛えていってはどうでしょう。おまけとして周辺視野を鍛える方法も書いておきます。
両手をだらんと落とします。そのまま前腕だけを目の高さまで持っていき、左右同時に手を見つめます。
解りにくいなら、その姿勢のまま指を色々動かします。この肩の位置から少しずつ後方に腕を開いて見えるようになれば「ソフトアイ」が自然に身に付いてきます。(180°位なら、まあまかな?)