思い通りに生きられるようになっていく術

潜在意識の現状維持機能

例えば、[よし、痩せよう!」と思う方がいたとします。もちろん痩せようとするなら、それなりに「理由」があるはずです。

そして色々考えた末に運動と食事療法を合わせて綿密な計画を立て、実行していきます。そしてその甲斐があって2キロ、3キロ、5キロと順調に痩せていきました。半年が過ぎ、他の人にも「痩せたんじゃない?」と言われ出します。そして7ヶ月、8ヶ月、1年と月日が経ちます。

この頃には誰もが「痩せたよね」と認めれるほどになりました。しかし1年半後、そして2年経った頃には、ダイエットする前より2キロほど太ってしまいました。
このようなリバウンドの話は至るところにあります。この方は意志が弱かったのでしょうか?根気がなかったのでしょうか?

実はそんな理由がなくとも潜在意識の法則からすれば「元に戻って当たり前」になってしまいます。簡単に言えば、これが「現状維持機能」です。

身体が元に戻ろうとする(太る)には、カロリーを余分に取ったり、食後に血糖値が上がるようにGI値を上がて脂肪を蓄えやすくしたり、筋肉の量を減らして代謝を落とすなどのアプローチが必要になります。

ストレスをかけ、血液やリンパの流れを悪くするのも有効です。何にしても潜在意識は、「痩せてしまった身体」を何とか元に戻し、正常にしなければならないという使命があるので、必死に働いてくれます。この痩せている期間が短いのか?長いのか?は個人差があり、一概にはっきりは分かりませんが、「運動を止めたから」とか「また甘いものや炭水化物を多く摂るようになったから」とかの理由は後づけです。
もちろんこれらがリバウンドの直接の原因なんでしょうが、大切なのは「何故、運動を止めたのか?何故、また甘いものや炭水化物を多く摂るようになってしまったのか?」です。

答えを言えば、この方が元々「運動が好きじゃないから」です。逆に「甘いものが好きで炭水化物が好き」だからです。

ですからそもそも「自分らしくない」行動をして無理やりに痩せようとした。「自分らしくない」と無意識は感知して、「現状維持機能」を働かせた。

この方の元の身体に戻る為に「ふっ」と、何度も思います。「こんなに痩せたから少しくらいは大好きなケーキを食べていいよね」。「ふっ」と思います。「今日は忙しかったから無理して運動しなくていいよね」。この「ふっ」と思わせるのも「現状維持機能」。潜在意識の大切な役割りです。
こうして意識と潜在意識の協力で、「あなたらしい、あなた自身の身体」に戻れました。めでたし、めでたし。

どういうことなのか?どうしたらいいのか?次回、もう少し(笑)