1から9までの説明だけ載せてあることで、詳しい人は古神道で言う「数霊」の概念?と思われた人もいるかもしれません。
あなたも「言霊」など「言葉に宿る霊的な力」は聞いたことがあると思います。その他にも古神道では、精神状態によって「身に付けたい色や好む色が変化する」、心の元となる「色霊」という概念や、「決まった型に宿る霊」の「型霊」という概念、「邪なるものを祓う力」や「神々を呼ぶ」とされる「音霊」という概念、そして今回書いた「神々の知恵を授かる手段」として「言霊とは表裏の関係にある」と言われる「数霊」という概念などがあります。
ですが「カバラ」も「古神道」も「密教」も「その他の概念」も含め、もしも「何らかの法則」を示すものが「それぞれのもの」に隠されているなら、それぞれの「数の意味」を探り、これらの抽象度を上げていき、どこかで「共通な意味」を見つけることができれば、そこに「何らかの法則」が浮かび上がってくるはずです。そう思い、書いておりますので、「古神道」の「数霊」にこだわって書いているわけではありません。
数字について書いたのは、あなたが「宇宙の法則や宇宙の真理を求めている人」ならば、「古代より伝わる隠された智慧」を少しでも使いこなせるように手助けできればいいなと思って書いたわけです。
例えば「3」は、仏を祀るときも常に「三つで一つ」だったり、カバラの生命の樹では「均衡の柱」、「慈悲の柱」、「峻厳の柱」と、三つの柱だったり、インドのヨーガの哲学であるチャクラやクンダリーニなどの考えでは人の体内ではプラーナ(生命エネルギー)が通る気道(「スシュムナー管」、「ピンガラ」、「イダー」)なども三つで表しています。
これらは抽象度を上げて捉えれば、同じことを言っていることが解ります。
仏を祀るときの三つで一つの組みあわせに、釈迦如来を中心としてその両脇には普賢菩薩と文殊菩薩がセットになっていたりします。この数字の「3」に着目すれば、「釈迦如来(菩薩ではない、もう一つ上の如来という存在、通常は悟り)を目指す時には何が必要か」を教えてくれていると取れます。
普賢菩薩は「慈悲の普賢」、「行の普賢」などと呼ばれ、やはり体験や経験など「身をもって知る」ことが必要だと教えています。しかし体験や経験は「主観」に偏ることもあるので、常に「文殊の知恵」である「先人たちの教えや知識や学問」などの「客観」としての知恵や思考も必要だと解ってきます。
故にこの数字の「3」は「対局から学ぶ視点」を教えてくれています。更に言えば、「抽象的な概念を考える時」は「具体的に存在するもの」から学ぶ視点が必要だということでもあります。
神秘的な事を知りたいと思えば「他人や先人の体験の客観」も必要だが、「自分自身で体験してみる主観」が必要。
また、チャクラの働きなどを理論として学ぶには、「心と関連する抽象的な概念のチャクラ」ばかりの視点で学ぶと迷子になってしまうと思います。
「具体的に物質として存在する、心と関連するホルモンや神経伝達物質、体内の細菌やウィルスなど」について学ぶという考え方も取り入れたほうが、より深くを学べるのでは?とも思います。
そこまでいかなくとも、「ある心の動きを知りたい」と思えば、心理(抽象的)を学ぶだけでなく、「具体的に存在している脳の働きについて」も学んだり、「状況や状態、場所(具体的)」について考察してみる、という「対極にあるものをどう統合していくか」が必要だと、数字の3は教えてくれます。
その「数の意味」について、今回私なりに「要点」だけはお伝えできたかな?と思います。あくまで私の個人的な主観なんで、あしからず。あなたのお役に立てると幸いです(笑)