次の「ふるい」は、ずばり「磁気」です。これはさすがに・・・・(笑)
経頭蓋磁気刺激法(TMS)という治療法があります。日本でも最近、うつ病をはじめとして色々な病気に多くの病院で用いられているようですね。
TMSは確か運動機能障害の治療や研究に使われていたものだったと思います。
それが最近では脳の認知機能の研究や、脳や心に関する病気の治療に使われているようですね。
簡単に言ってしまえば、磁気刺激を大脳に与えることで病を治療する装置を用いる治療法です。
大脳でも主に、心の中で情報を保持したり処理する能力(ワーキングメモリー)と関連する背外側前頭前野や、悲しみや不安などの情動に関係した扁桃体を刺激します。
これらに刺激を与え治療すれば、うつ病などにも有効なようですね。
現在では世界で数千台のTMS装置が使われ、TMSの科学的な実験や治療的実験に関する科学論文は何千もあります。
でっ、何故このお話をしたかと言えば、この装置を用いる事で「神秘体験をおこす事が出来る」という報告が至る所にあるからです。
TMSの磁気パルスを受けたクライアントからは、目に見えない存在を感じる、「幽霊を見た」「神に繋がっているように感じた」「宇宙と繋がっている感じがした」などの報告が多数あります。
磁気と脳に関する多くの論文を発表しているカナダのローレンシアン大学のマイケル・パーシンガー博士によれば、「人間はある種の磁気刺激により幻覚を体験することがある」と言ってます。更にマイケル・パーシンガー博士はこのような磁気パルスを用いることで神秘体験を経験させるだけでなく、幸せを感じさせる、性的な興奮を誘発する、免疫システムを刺激し活性化するなどもできるはずだと考えているようです。
しかし、脳に電極を差して電気刺激を与えれば、様々な記憶が蘇ったり幻覚が見えるというのは昔から知られていた現象です。それを、直接脳に電極を差し込まずに、電気刺激を磁気の刺激に変えたものでは?と思います。もちろんこれらの場合は、特殊な磁気のパターン(アルゴリズム)を用いて刺激を与えるという違いはあるのでしょうが。
こういった研究や実験は別としても、詳しい方ならご存知かも知れませんが、世界の至る所で古くから磁気の狂いや強い磁気を帯びたものが、脳に何らかの影響を与え、神秘体験をさせてしまうような証拠が幾つも見つかっています。
私自身は「だからと言って、神秘的なものを合理的な科学や知識で全て解き明かせるものではない」とも思ってますが、解けるものは解かないと本物の姿がいつまでたっても見えてきませんよね?
ただし、いつまでたっても解らないから本物だとも言えます(笑)
例えば
前回、岩を拝むおばあさんのお話をしましたが、古神道においても岩に対する信仰があります。
この岩を磐座・磐倉・岩倉(いわくら)などといいます。神社の境内によく縄が飾られた木や石がありますよね。
神が降りた岩、それが磐座であり霊石ですね。それを昔は信仰の対象にしていました。
この岩は天上にいる神が降りて宿ったんですね。
雷となって神が落ちて岩に宿ったと昔は考えられていました。
雷と神は表裏一体であり、雷は文字どおり「神成り→カミナリ」になるという考えも古くからあります。
これは雷は雨を降らす存在であり、植物を育てる力があるからでしょう。
先人達の言葉に「稲妻ひと光で稲が一寸伸びる」というものがあります。
雷を少し調べてみると解りますが、雷の放電により空気中の窒素は酸素と結びつきます。
そして窒素酸化物などが雨に溶けて降り注ぐと、稲の肥料となり成長を促進させると言われています。
要するに、昔の人々は現在の方々とは感覚的に違い、食糧が確保できるか出来ないかはとてつもなく重要な事です。その食料である米、その稲が実るために必要なのが雷であり、故に食料を与えてくれる雷が神という存在とイコールで結ばれるのは納得できますよね?
話を戻します。これらの雷が落ちた磐座などは、皆ではないのでしょうが、花崗岩が多く見受けられます。
この花崗岩なんですが、実は鉄分を多く含むことをご存知でしょうか?
鉄分を多く含む花崗岩で出来ているということは、落雷した際に大きな電流によって、強い磁気を帯びてしまうということになりますよね(笑)
その岩が形成する強力な磁場が人間の脳に様々な神秘的な幻視体験を起こしたりしてしまう。
TMSや電極で起きる事実があるのですから、これはアリでしょうね(笑)
つづく・・・・・・・