言葉と違い、絵は感覚的に捉えないといけないと同時に、好き嫌いなどの感情が現れるものです。
本来は素直に選択すれば理屈や理性が働く前に感覚で捉え、感情のフィルターを通して好き嫌いの気持ちを誘発して選択することができます。
しかし、「この絵は何かいいな」と思っても、説明などを読んで「やはり他のにしよう」なんて変えてしまった人はいませんか?(笑)。このような方は、今までも直感が働いてもやはり理性や理屈など頭で理解できないと納得がいかないので、思考が感情や感覚そして直感を抑え込んでいる傾向もみえてきます。
また、絵などで「いわゆる名画」と「そうでないもの」を、絵などあまり見たことが無い人達に見せると、ランダムに「名画」と「そうでないもの」を選択すると言われています。
しかし、何度も何度も「名画」を見せることで「名画か、そうでないものか」を区別できてくると言われます。世間が決めた名画を直観的に選択できるようになったということですね?(笑)
まだ脳のことがあまり解っていなかった昔は、どうして「直感が鋭い人とそうでない人」がいるのか?
また「直感が働く時と働かない時はどう違うのか?」を、科学的に説明はできませんでした。しかし最近は、多くの脳科学者や研究者の研究や実験のおかげで、少しずつこうした脳の機能も明らかにされてきています。
しかし、まだ脳科学が無い昔の人たちでも、何かの技術や技法などを教える時、こうしたことを理屈で説明は出来なくても「どうしたら上手くいくのか?」の正解は解っていて、一人一人の弟子達に伝えてきました。
要するに、こうした理屈が解らなくとも正解は知っている。これこそが直感ですよね。
では、なぜ理屈が解らないのに正解が解るんでしょうね?
理屈は解らない。説明は出来ない。だけど正解だと強く確信できる。
結果、「やはり当たった」。こんな経験がある人もいると思います。何故でしょう?