真言を唱えるのはとても有効なことの一つだと思います。
更に密教では、弘法大師空海があみだした「世界でこれを超えるものは無い」とまで言われている究極の能力開発法があります。
それを三密加持といいます。

三密加持とは簡単に結論から言えば、

仏を現す印を手で結ぶ身密。
(宇宙の活動状態をそれぞれの仏、それぞれの印で現す)

真言を、口で唱える口密。
(言霊の実現)

仏の姿を心に思い描く意密です。
(宇宙のバランスをとり秩序を見出すためのイメージ法、本来は瞑想)

これらを完璧にこなしたとき、仏と一体となり、肉体を持ったまま悟りを開いた仏となる。すなわち「即身成仏」となると言われている能力開発法です。ちなみに加持とは、これらを達成するという意味で使われています。

しかし、密教では本来は真言も印も簡単に人に教えてはならないとされています。
現在では様々な形で真言のほんの一部は明らかにされてはいるものの、具体的な効果のあるものなどは口伝などで伝えているはずですから、密教の方であればこれらについては語らないはずです。特に手で組む印は、密教の入門者以外に伝えてはいけないことになっているはずです。(なんせ秘密教ですからね)
伝えた方も聞いた方も双方に罰が当たるなんて言われているので気をつけなければいけません(笑)。
しかし、これくらいの事なら全然大丈夫です(笑)。安心して読んでくださいね。
それに罰が当たるのなら、読んでる人より書いた私が当たるはずです!(笑)

と言うわけで、本来はそれぞれの印を結び、それぞれの真言を唱え、それぞれの仏をイメージするものです。しかし密教に入門していない私達は、罰が当たるとか当たらないのは措いておいても、慣れない印を結ぶよりも日本人の多くが無意識に手を合わせる「合掌」でよいと思います。
全ての真言を唱える時は仏をイメージして手を合わせる。これでも多くの効果があると思います。

ご紹介した仏のイメージは、こちらのサイトをご覧ください。