さてまだまだ軽く続きます
共感の術
さて、共感力を高めて恋愛や人間関係に活かす。
相手の話に合わせる、相手の話を反復する、相手の動作や仕草に合わせる、ラポール形成の技術は山ほどあります。セミナーもメチャありますね。
うーん、色んな人を見てきて言える事は、はたして「人」って小手先の技術で本当に通用するのかな?ってところがあります。若い頃は特に、生半可のテクニックを使っている人がいると、僕なんかは返って「信用できなくなってしまう」ことが多かったのを覚えています。今ではテクニック使ってる人を見つけると「うーん、頑張れ」って感じになります。自分にとって良い人だと思うなら乗っかりますけどね(笑)。
ラポールなどの共感性を築くテクニックは色々な人間関係で有効ですよね。
色々な「テクニックを知る事」「覚える事」「使ってみる事」そして「失敗する事」、これを繰り返すことで「手ごたえ」が見つかると思います。良い指導者に出会うのも一つの手でしょう。
でも、結局、身につけたら「捨てること」が一番大切では、と思います。捨てる事で無意識が勝手に「自分も人も幸せになるために必要ならば」その人その人に合わせてテクニックを選別し、使ってくれると思います。
しかし、一般的にはこの道のりは長く、お金も時間もエネルギーもいるし、「多くの失敗」という経験もいります。ですからそれらは色々な方達にお任せして、他の方たちがどういう技術にどんな名称をつけるか知りませんが(笑)、あくまで独りよがりの術をお教えしましょう!
どんな事でも一生をかけて頑張ってきた人たちには、必ず共通なものが見えてきます。
これを利用する。それが私の教える術です。
具体的にはどうするか?
テクニックで共感した振りをするのではなく、相手と共感できるところを徹底的に掘り下げて探すことです。この「掘り下げる」が大切。
例えば運動の得意なB君、勉強が得意なA君。B君が「試合は好きだけど、毎日毎日の筋トレやランニングは反復するだけでつまらないよな」って言ったとします。A君は言います「ふーん、僕は走るのも筋トレも嫌いだし、やらないから解らないね」。これでは共感できませんよね。
では、A君がこう言ったらどうでしょうか?「うんうん、わかる、わかる。走るのも筋トレも辛いよね」と、話を合わせてみたらどうでしょう?多分B君「お前、運動嫌いで筋トレもランニングもやったことないだろ」ってなりませんか?話を合わせる注意点はこんなところにあります。
A君が「そうか、運動するのも大変なんだな。、筋トレやランニングはやらないから解らないけど、苦手な教科の過去問を意味なく何度も何度も解いてる時も辛いよ。何でも同じところもあるんだね」。
そういうことです。
こんなB君やA君でのお話なら解ることが、意外と大人の会話では相手のことが解らなくなってしまうこともありますよね。
例えば
事務職のC子さんと営業のD男君は会社の同僚
C子さん「朝からずっとパソコンとにらめっこ。肩が凝るし、イライラするし」
話を合わすD男君「そうそう、パソコン疲れるよな、肩凝るしね、俺もさ・・・」
C子さん(建前)「わかる?時間が長いとキツイよね」
(本音)「あんた、会社でほとんどパソコン使わないよね。家でインターネットやゲームしてるんじゃないし・・・」
大人になると、やはり本音と建て前をある程度(笑)使わないといけなくなります。
心の本音は誰も聞こえない分、意外と話を合したことで上手くいった錯覚に陥りやすいものです。
じゃあこんな会話ならどうでしょう?
C子さん「朝からずっとパソコンとにらめっこ。肩が凝るし、イライラするし」
D男君「そうか、長い時間のパソコンってかなり疲れるんだね。肩も凝るし、イライラもするんだね」
「インターネットやゲームしかやらない俺には解んないけどさ、運転で渋滞ハマるとイライラするし、長時間乗ってると腰も痛いし、客待たせると怒られるし・・お互いキツイよね」
こういうことです。
「あっ、これ私やってる、やってる」と思う人もいるでしょう。ここからが実は重大です!
無意識にこんな会話をしている時は、人間関係は上手くいっているんです。しかし上辺だけで合わせようとしたりするときが、上手くいかなくなってしまう時なんですね。これをよく覚えといてくださいね(笑)