雲蒸竜変、うんじょうりょうへんと読みます。
これは「英雄が機会を得ることで世の中で大活躍する」という意味になります。
「雲蒸」は雲のごとく立ち昇るの意味で、「竜変」は竜のごとく変化するの意味です。
中国の故事がもとになってできたものらしく(史記)、この意味の背景には「どんなことがあっても生き抜く」、「どれだけ屈辱を受けようと、生きてさえいれば、またいつか好機を掴み、思いのまま活躍する」という武人の生きざまを現わした背景があるようです。
当時の王や名声を勝ち取った武人達が、「生きながらえても恥をさらすくらいなら死んだ方がまし」という考え方に対して「どんなことをしてでも生き抜き、また全てを勝ち取る」という強い意志と、どん欲なまでの生に対する執着が背景にあるようです。