新型コロナウィルスの影響で、世界的にも「ひきこもり」の方が増加しているようです。
日本では「ひきこもり」は1990年頃から徐々に増えていき、現在では110万人以上いるというデータもあり、深刻な社会問題にもなっています。
今後、もし新型コロナウィルスが落ち着いてきても、社会へ戻ることができずにそのまま「ひきこもり」をしてしまう人達も多くなるのではという予測を立てる人も多くいます。
しかし、コロナウィルスの問題が起きる前から、お客様や知り合いのご家族やご親戚の方で引きこもってしまう方達のお話をよく耳にするようになりました。「もう親が面倒みるしかないよな」と言われるご家族の方、「本当に甘い」と怒られるご家族の方、「あの子は病気だから仕方ない」と言われるご家族の方とか様々です。
私としては、昔は人を使う側でもありましたから、多分その頃だと「本当に甘いよ」的な考えをした時もあったと思います。更に昔の使われる側に立ってみて思い出すと「毎日辛いし、この地獄いつまで続くんだ」なんて受け取ってしまった時も思い出されます。
今現在に至った私の考えは「辛い会社」「辛い学校」、毎日辛い方に「頑張ってみたら」とか「こんな風に考えればいいんじゃないかな?」なんて軽はずみな事は、あまり言えなくなりました。
日本では、頑張って良い中学、良い高校、良い大学に入り、その後、大手企業に就職する、就職すると結婚、次は子供を作る、更には住宅を持ち、親から自立していき、その後、人によっては親の面倒を見る。こんな構図が描かれている社会の風潮もまだまだあるのではないでしょうか?しかし「誰かが上手くこなせたとしても、誰もが上手くこなせるはずはない」と、私なら思います。
しかし、どこかで挫折してしまえば、自信をなくして「上手くいかなかった」ところから抜け出せないでいる人が出てくるのは当然でしょう。
実際、色々な方達に引きこもってしまった方達の経緯を聞いてみると、意外と初めは真面目に勤務したり学校にも行っていた事が解ります。でも「何かをきっかけ」に全てが嫌になり、引きこもってしまったようです。多分、自分でも「どうにかしないと」と解っているものの、毎日が過ぎてしまうのではないのかな?なんて想像もしてしまいます。
これとは逆に、毎日が地獄のように感じながらも頑張っている人達も多くいると思います。私は「我慢」することも大切だとは思う一方、「逃げる」ことも同時に大切な事とも思います。
「引きこもり」の方達も、「誰にも会いたくなくなってしまう」にはその方なりの理由があると思います。「甘い」と言う言葉だけでは片付けられないとも思います。もしかしたら、辛い体験をしても無理して頑張ってしまった結果からなった人かもしれません。
人の集団では、共同体を維持する為にそこから逸脱する者は許されない特徴が在ります。日本では特にその傾向が強いと感じられます。逸脱する者には容赦なく、正義の名のもとに、そこに働くルールを押し付けたりもしてしまいます。これは集団を維持する為の特徴で、必要な事だとも思いますが、同時に誰もが「省かれてしまう人」になる危険性だって潜んでいるのではと思います。
もちろんそうならないように、皆誰もが「上司や先輩に嫌われない」ようにしたり「空気を読んだり」「仲間に合わせたり」「上手く業務や学業をこなしたり」して、その集団に属しているのかな?とも思います。でも、もしあなたが「たまたま省かれる側にたってしまい」、毎日が辛くて仕方ないなら、先程言ったように逃げることも大切な勇気だと思います。
生活がかかっていて辞められないのであれば、「まずは食いつなげるバイトなら何でもいいから、職場を辞める」と思えることも大切だと思います。簡単に言う事ではありませんが、生活保護だってあります。
それでも逃げる事、辞める事にためらいがあるなら、色々な人に相談してみることです。必ず耳を傾けてくれる人はいます。
「逃げてみる」「休んでみる」「打ち明けてみる」、これができることも立派な勇気ある行動だと私は思います。
人生なんて死ぬまで何度でも何度でもやり直せるもんです。失敗も人に嫌われることも、生きていれば何度も何度もしてしまうもんです。私は常に失敗と後悔と共に生きていこうと思ってます(笑)。
「社会が引いたレールに乗ろう」なんて最初から思ったこともない私のような人間でも、「好きなように毎日楽しく生きられる」のですから、誰でも毎日楽しく生きられるはずです(笑)。