誰でも「やるか」「やらないか」の決断は、仕事や結婚など大きなことから日常の些細なことまで、あらゆる場面で必要となります。
しかし、人は些細な事は無意識に任せれるのですが、大きなことや「こだわりのある」ことは意識して色々と考え込んでしまい、無意識からくる直感を信用できずに「直感では良いと思うけど、でもなぁ」と、やらない理由ややる理由を理屈で考え、判断や選択をしてしまうことも多々あります。
理屈で考えたことが「自分の価値観に合ったもの」や「大切にしている自分の軸」のようなものを基準として考えているものであればいいのですが、「こだわりのあること」がただ単に見栄やプライド、立場、しがらみなど、その人を取り巻くものに「縛られてる」ことから来ているのであれば、結果として後悔してしまう事も多くなるでしょう。また、人によっては決断することが多い時など苦痛になる人もいるでしょう。
では、全て直感にまかせた方が上手くいくか?と言えば、そうとばかりも言えません。人の脳は様々な先入観が無意識に働く為に、「直感」が誤作動することも少なからずあるからです。
例えば「正しいか?正しくないか?」を判断する脳の領域と「この人は美しい」とか「魅力的だ」と判断する脳の領域が同じだということが、最近では解ってきたようです。故に「人を見た目で判断してしまう」は、どうやら脳の生まれ持った習性のようです。これ一つとっても「正しいか?正しくないか?」を直感的に判断する時は、「美しい人がそう言うのなら正しいかも?」などと、何の関連性も無いのに誤作動することも少なからずあると言えてしまいます(他の報告例から考察すれば、状況によって変わる事もあると思いますが)。
こんなバイアスが、人には常に働いてしまいます。
つづく