次に、何度も会う機会があれば、その趣味や興味がある事を相手と会話ができる程度に知ろうとすることです。自分が「まだ好きな事ではない」が、相手と会話を合わせようとするする姿勢ですね。

例えば、その人の興味がある事をあなたは「まだ好きではない」かもしれない。会話中にその事が相手にバレたとします。でも、あなたが「知ったかぶり」をせず、その人に教えてもらう態度で会話しているならば、「好きでもないのに、何コイツ」って事には通常はならないでしょう。
だって、あなたがその人と会話をしたいので時間や労力をかけたんですよ。コストをかけてくれた相手には、通常は何らかの返報性が働くものです。少なくとも気分を悪くする人は少ないはずです。

もし上手くいかない場合でも、それを解ろうとしない、返そうともしない相手なら、「この先も多くのコストをかけても上手くいかない可能性が高いな」ってことが解ります。(笑)

よく、テクニックだけに頼り、本質を忘れる事があります。確かに「悪用厳禁」みたいなものは世の中に存在しますが、私の経験では多くの心理テクニックが使えないのは「本質」が理解できてないからだと思います。

先程のような優秀な営業マンの話でも、本当に優秀な方なら必ず相手に損をさせる事はしないでしょう。
「相手にとって何が一番してもらいたいのか?」「相手にとって何が得なのか?」、それを一生懸命考え、仕事に繋げるはずです。だから優秀な方なんです。自分の成績のことばかり考えていたら、一時的に上手くいっても、いずれは上手くいかなくなるはずです。長く、上手く人間関係をこなしている方なら、類似性を用いる場合でも、関係を結ぶ上でのスタートラインにすぎないという事をよく知っているはずですよね。