こういったメタバースが、メタ社のものが主流となるのかどうかは別にして、今後も名の知れた企業がどんどんメタバースに参入していくでしょう。そうすれば今までは「ゲームの世界だけを体験するもの」だったものから、人と人がコミュニケーションを取る場所、お金を稼ぐ場所、ビジネスで成功する場所など、様々な現実世界で行われるような事も多くなってくるでしょう。
現在のオンラインゲームやバーチャル空間の仮想現実とこれからのメタバースの大きな違いは、やはりブロックチェーンを用いた通貨の運用ではないかと思います。この空間内で土地を買う、ビルを建てる、美術館を運営するなどは勿論のこと、更にここで稼いだお金は現実世界でも使用できるようになる事でしょう。また、バーチャル空間を作成した企業の倒産があっても、現在ではブロックチェーン技術があるため、その後もそのお金を使用できるのが一般的になりそうです。
しかし、自分の可能性を広げたり幸せを感じれれば「いいんじゃない?」って思う反面、「現実世界を越えた完璧に近い情報を、果たしてこのような世界から人が得られるのか?」が私の疑問でもあり、「得たいと思う希望」でもあります(笑)。
例えば現実で体験するのと仮想世界の違いは、現段階でも「味覚」「臭覚」「微妙で繊細な触覚や体感」など、まだまだリアルには勝てないでしょう。これらを現段階で実現できている「視覚」「聴覚」レベルまで引き上げれば、受け取る情報量がかなり増し、リアルでしょうね。
更にリアリティーを持たせるならば、即ち、受け取る情報量を増すには、「マズイもの」「臭いもの」「汚いこと」「痛み」「治る病気やケガだけでなく、治らない病気やケガ」「予想できるような嫌なイベントだけでなく、誰もが予想もできないような嫌なイベント」など、このようなものも組み入れていかなければ、受け取る側の情報量も偏りが生じてリアルな体験には勝てないでしょうね。
という事は、この現実での体験は、嫌な事、辛い事を含めて遠い未来に存在する超高性能なVRやメタバースの世界、スゴイ密度の情報量を伴う体験が既に出来ているとも言えないでしょうか?
勿論、一人一人が経験できる限られた世界での体験ですが。
こう言えば通常「当たり前だろ、現実なんだから」と言われそうです。そうなんですね。「当たり前に、これだけ凄い情報に触れて日々私たちは生きている」んですよね。辛い、苦しい、キツイ、これを今、体験しているという事は、今のところ現実の世界だからこそ体験できる「すごい世界」ではないでしょうか?
でも、正直いらないかな?辛い現実は(笑)